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アテンザ ステアリングの振動対策 
アテンザのステアリング振動の対策
このページにはハンドル・ステアリングの振動・微振動・ブレなどの不快な不具合の対策情報があります。
ステアリングの振動
ステアリングハンドルに不快な振動をながらく感じています。

シミー現象のようなステアリングが勝手に左右にふれるようなものではなく、ジーンという振動です。

タイロッドエンドにガタつきを発見し、新品交換をしたのを機に突如この振動が発生しました。交換手順や作業に不手際がなかったか、確認しましたがそれもなく、タイロッドエンドのがたつきそのものはジャッキアップし、タイやをゆすった時にカタカタという異音を発見しました。

がたつき量はごくわずかで、目視ですぐ発見できずに聴診器で音の発生源をさぐり運転席側のタイロッドエンドのボールジョイントにわずかにガタが有る事を発見し、原因が分かった時点でホイールをゆすったりすると確かにぐらついているのを確認し、新品交換としました。

交換直後、ステアリングに振動が発生しているのにすぐに気がつきました。

原因はまだ判明していないです。
(振動そのものは解決)固いサスペンションに遅いダンパースピード、20インチ扁平30のタイヤにあちこちくたびれてガタガタの10年以上のアテンザ。
ステアリングに振動が発生してもおかしくない状況です。

ただ、これまではなんの不具合も発生しなかったので、根本原因は別として今回発生した原因として考えれるのは、もともとステアリングが振動するような要因がずっとあったが、タイロッドエンドのわずかなガタがその振動を吸収していた。タイロッドエンドのボールジョイントがあたらしくなり、ガタがなくなったため、吸収するものがなくなり振動がステアリングに発生した。ではないかとおもってます。

これから症状が改善するように解決していきたいです。

まず症状は以下のような感じです。
■ステアリングの振動(微振動)の症状■
ステアリングに10年以上感じなかった微振動を感じるようになった
目視で確認できるような振動ではなく、携帯のバイブや電気シェーバーのような硬く小刻みで早い振動を感じる(途中で目視で確認できるようなハンドルのガタも発見)
エンジンをかけ乗り出すとすぐに振動を感じる
10分足らずで手にしびれのような違和感を感じる
30分以上の高速道路走行となると右手と左手交互に運転しないとしびれやかゆみを感じて運転ができないほどである
10年間以上何時間運転してもハンドルの振動が原因で疲れや違和感を感じること はなかった
アイドリングでも振動を感じる(もともとアイドリングなどの低回転ではすこしブルブル感じるが違和感はなかった)が、走行中のほうがより感じる。アイドリングよりも20〜80km走行のほうがしびれを感じる80km〜100kmのほうがよりしびれを感じる。速度が上がるにつれてどんどん強くなっていく感じではない。ただ、とまっているよりも走っているときのほうが強い
たとえば時速100kmでステアリングから手をはなしてもシミー現象のようなハンドルが目視で確認できるほど左右に振れるような事はない(かなり注意しないとわからない超高速シミーも確認)

他の車(主に小型車と比較)と比べると、アイドリング中のハンドルの振動は他の車のほうがアテンザよりも大きい。走行中の振動も他の車のほうがアテンザよりも大きく感じるが、アテンザのように小刻みで硬く早い振動ではないので、運転につかれたり手がしびれるようなことにはならない

加速中は振動をまったく感じない(振動発生前のような状況)
ハンドルを切っている時はさほど振動を感じない。(直進に比べ、握る時間が短いからそう感じるだけかもしれない)
停止状態でハンドルをゆするとコンコンカンカン金属同士があたる音がする。
(後日ステアリングラックのバックラッシュ調整で音の解消と重くしっかりしたステアリングをとりもどした)作業はこちら
■ステアリング振動発生前の状態■
タイロッドエンドにガタがあっても、ステアリングに振動は感じなかった。車の挙動にも異常はなく、ハンドルをとられるような事を特になかった
エンジンマウント3カ所は交換済みで、交換後過走行や経年劣化するほどの年数もたっていない。
■ステアリングの振動対策とその効果■
ステアリングの微振動はかなり不快で一刻も早く解決したく実にいろいろな事を試しました。
★の数ででその効果具合を表現しています。
☆☆☆
足回り・ブレーキローターなどの各部の点検 
特に異常はなく、当然効果もありません。
☆☆☆
ハブセントリックリングの取付
純正ハブ径が67ミリに対し、アルミホイールのハブ径が73ミリの為、67/73のハブセントリックリングの取付。
これまで問題なかったため、特に効果もありません。
☆☆☆
エネルギーアブソーバーシャフトの点検
ステアリングのシャフト、コラムシャフトやステアリングシャフトです。マツダの部品表でみるとエネルギーアブソーバーシャフトとなります。取付ボルト、ベアリングなども確認しましたが、異常なし。
★☆☆
ロードノイズ低減プレートの取付
エーモン製のロードノイズ低減プレートを取付。
うわさの振動を吸収し、ノイズを低減し、ボルトのゆるみなども防止するやつですね。
エネルギーアブソーバーシャフトの取付ボルト、アッパーマウントに取付。
少し振動が減った、、、振動速度が遅くなった、、気がします。劇的に体感して減ったとは感じません。
高かったのでプラシーボでしょうか、、、自分を安心させるために効果があった、、、そんな気がする、、程度です。
☆☆☆
アライメント その1
アライメントというほどではありませんが、トーがかなり狂っていたので、基準値程度のトー+2(タイヤで計測して2mmほどトーイン)にしてみました。
関係ありませんでした。
☆☆☆
インターミディエイトシャフトのグリスアップ
ネットで情報収集していると、アテンザでステアリング振動が発生し、ステアリングシャフトのジョイントのグリスを交換したところ改善した、というものを発見しました。

ジョイントグリスが劣化し粘度が落ちると振動や異音などの不具合が発生する事がある、というものです。

尚、ジョイントとはステアリングヨークのユニバーサルか、インターミディエイトシャフトのジョイントかベアリング部分のことか、それは分かりませんでした。

早速、ディーラーさんに確認したところ、ステアリング回りに経年劣化により交換必要なグリスなどない、、、、との回答でした。
また、音が発生するなどといった症状は改善する可能性があるとして、グリスで振動が改善するとは思えないし、また、グリスが原因で振動が発生するというものは聞いた事がない、、、との回答でした。

おっしゃるとおり、ステアリング、クロックスプリング、ステアリングヨーク、ウインカースイッチ、全部ばらばらにして、つなぎ目というつなぎ目を清掃してグリスアップしましたが、なんの効果もなし!!!!
疲れただけです。
ま、念の為という事で、、、。
☆☆☆
ステアリングラック本体の交換
ステアリングラック本体の交換もしました。

ステアリングラック(パワステ)のピニオンシャフトとステアリングシャフトの先にステアリングヨーク(ヨークシャフト)がフロアのところでつながっています。

分解点検した際にステアリングラックのピニオンシャフトを指でつかんでゆするとグラグラ♪グラグラ♪

こんなものなのかどうかわかりませんので、ディーラーさんで確認。
指でつかんだ程度でグラグラという事はステアリングの振動の何かしらの原因があるかもしれない。との事で、早速注文といきたいところですが、、、

納期がまず、未定。。。。そして最低限3日の預かり。。。

預けるのはちょっと不便で困るので自分で替える方向にシフトします。

新品部品は欠品でいつはいるかわからない状況の為、探したものはリビルド品ですが、消耗品が交換され清掃され、必要な点検検査がおこなわれ、出荷されたものです。送料込で20,000円ほどですが国内で整備しているようなので大丈夫とします。

また、ラックエンドも新品?(ボールジョイントがかっちりした整備品)がついてきますので、メンテナンスのつもりで思い切って交換です。

交換には3時間ほどかかりました。
整備書によるとメンバーを半分ずらすように降ろすとなっています。

しかし、面倒なので運転席から知恵の輪のようにステアリングラックをくるくる回して取り出しました。

取るのは簡単でした、無理やりでも抜き取ればいいので、、、
しかし、入れるのが大変なぁ、、、なかなか入らないし、重いし、正規の位置にもっていかなきゃならないしで、、、

なんとか苦労の末、交換してパワステオイルも抜き取ったついでに全部交換して完了

そして、ステアリング振動にはまったく関係なし。
★☆☆
ショックの調整
車高調キットのフロントショックの減衰調整をためしてみました。
スプリングの揺れを吸収しきれずに、、、、振動となるというものをみましたのでいろいろと、いじくってみました。
ダンパースピード32段調整のところ、最遅と最速で試運転してみたところ、振動具合は確かに変わるのですが、なくなりはしません。
 ★☆☆
サスペンションの交換
車高調キットのフロントスプリングを交換してみます。
ラルグスのキットなのでフロント12kgです。結構固く、固有振動係数は2ほどとなるようで、かなりハード仕様です。共振してステアリングが振れているのかも、、、、試しに交換します。
リアとのバランスもあるので10kgは入れたいところです。しかし
セッティング云々よりも実験的なもので、交換効果も得たいので8kgをセットしたいところ。難しいところですが、最終的に9kgをセットしました。
当然レートが下がった分ロードインフォメーションが減り、振動の反発具合も少しソフトになりました。
このあたりくらいまでくると、運転しててすぐに手がしびれてしまう、とうほどの症状はなくなってきました。しかし、長時間の運転ではとてもしびれます。
★★☆
制振ワッシャーの取付
こりずに、振動吸収ワッシャーシリーズを攻めます。

今度はエーモン製ではありません。サイズもエーモン製はM10までですので、今度はM12サイズを取り寄せてみました。
取付場所はステアリングセンターナットとタイロッドエンド、足回りのマウント部品やスタビリンク及び、アッパーマウントのボールジョイント部です。
どこが効いたか正直わかりませんが、体感できるほど収まったように思います。
(後日確認気のせい)
★★☆
レジェトレックスの貼り付け
ステアリングのインターミディエイトシャフトにレジェトレックスを細長くきったものを貼りつけます。貼りつけるというか、巻きつけます。

そして、タイロッドエンドなどにも貼り付けていきます。
ステアリング本体も含め、ありとあらゆところに、、、

無用な振動をおさえられとかなんとかで、実際にステアリング振動が激減した!なんて声もあったもので試してみました。

効果はまー、、あった。。。
と、思います。
振動がなくなったわけではないが、制振ワッシャーも併用で振動具合がかわり、不快な感じ減ったという感じです。
(やはり気のせい)
★★★
タイヤ・ホイールの点検2
かなり早い段階で点検していました。

特に振れなどの異常やバランスが狂っているようには感じませんでしたのでその時はオッケーと思っていたのですが、後に念の為、ちょうど頃合いだったので、

カーポートマル○○さんでタイヤを4本新調しました。
そしてここからステアリング振動の解決にむけて急展開です。

タイヤ交換直後から劇的に症状がひどくなりました!

タイヤ交換直後なので、原因はタイヤホイールで間違いないわけですが、プロが組み付けたので絶対安心という思い込みがあったのでなかなか原因をつかむ事ができませんでした。

まず、原因のひとつめは空気圧ですね。
タイヤの扁平が30なのでほとんどタイヤがないように見えるほどぺったんこですので、多少抜けても安全のためと、3.0kgの空気圧をすすめられたのでそうしました。
(あと、段差で変形した時の安全性確保の為だそうです)

するとハンドルがビーンと響くくらいきつくなってしまいました。
以前、ステアリング振動の症状が出る前はずっと空気圧は3.0kgでしたし、タイや交換の前も3.0kgでしたので問題ない、関係ないと思いつつも試しにと思い、空気圧を2.6まで落としたところ、かなり収まりました。
(最終的に2.4で使用しています。ニットーのネオGENの225/30R20のロードインデックスは85です。最大空気圧というか限界?は3.8kほどですがMAX荷重が515kgで空気圧は2.4kgです。かなり振動はソフトになります。しかし、前述の段差通過時の影響を考慮すると2.6は入れるべきであるとのアドバイスいただきました)

しかし、まだ、タイや交換前より様子がおかしい、、、ひどくなっているんじゃないか?という気がして止みませんでした。

本当はタイヤを替えたらすっきりした!

と、いうのを期待していたのでガッカリです。

当然タイヤは新品、但しホイールは前のままです。

ホイールバランスの測定もちゃんとやっているはずです。
組み付け作業やバランス取る作業が悪いなんて事は思いもしませんでしたが、ここまできたら、何事にも念をいれて徹底的に、、、プロが組み付けたあとすぐですが、バランスがいかがなものか、テストします。

測定器なんて当然ありませんので、フロントをジャッキアップして、ギアを入れて空転させます。

ものすごい勢いで縦にも横にも振れます。

車両側の問題かもとタイヤを入れ替えます。
4本のうち2本の縦振れがひどく、ずっとガタガタした悪路を走っているかのような状態です。

タイヤが新品でもホイールは元の古いホイールであり、バランスも機械で測定して許容範囲である事くらいは確認してるでしょうからあまりシビアな事で作業のやりなおしを頼むのもちょっと、言いにくいです。
(尚、意見を伺ったところ専門店でなく普通の用品店などで超扁平タイヤを組む設備が整っていないとタイヤをホイールに組む事さえ難しいとの事です。いい設備があればタイヤをホイールにいれるだけなら素人が作業しても簡単に組めるそうですが、プロがやっても組み付け精度うんぬんをシビアに見るまでは余裕がないほどきついそうです。ただ、当然走行に支障がでないようには組みますとのことです)

とりあえず、振れているタイヤをリア側にもっていき、振れていないタイヤを前にもってくると、振動がなくなった!!

、ってほど、いっきょに改善しました。

もともと古いタイヤには縦の振れはありませんでした。
いろいろやっているうちに、他の振動発生原因がとれてきたが、今度はタイヤが原因となってしまった、、、という事でしょうか。

かなり振動は改善しましたが、さらに追及します。
当然、以前は振動などまったく気になりませんでしたので、同じ状態にまではなんとか戻したいです。
(後日、整備費用が格安のイエロー●●●さんでバランスを取りなおしてもらいました。格安ですがブラックウエイトを使用してましたしかなりきっちりは見てくれていたと思います。バランスのとりなおしでもあきらかに改善がみられました。ただ、使用している限りどんどんバランスなど変わっていくでしょうから結局はしょっちゅうバランスを取りなおす必要があり、根本解決にもなりませんが成果はありました。)
アライメントで改善?!
★★★
DIY簡易アライメント測定・調査
いちよう自分でできる範囲での事です。
費用もかからないし、いつでもできる、そしてかなりステアリング振動がおさまりましたので、効果もありでした。

アライメントはかなり狂っていたと思われます。

まず、かなりさかのぼりこちらからはじまります。

車高誤差がかなり気に入らずいろいろ試してた結果、左右の車高を合わすと車が左へ流れるとなりました。

車が左流れするとは、ハンドルから手を離すと車が勝手に左へ左へいってしまう現象です。
ステアリングセンターが狂っているという事とはまた違います。

ステアリングに手を添えている限りはまっすぐ走りますが、手を離すと左へ車は流れていきます。ひどい時はハンドルを左へきったかのごとく曲がっていきます。

つまり、直進時でも無意識に車が左へいかないようにステアリングを右に押しているのだとおもい、そのせいでステアリング振動が余計に伝わっているのではと考えました。

本来はアライメント屋さんで測定・調整してもらうべきところですが、お試しという事もあり自分でやってみる事にしました。正式な測定方法ではありませんがあくまで参考的に車がどういう状態か調べるのが目的です。

アテンザのアライメント標準値の参考はこちら

まずはスラスト角をみます。
まず、4輪のタイヤが乗る地面を水平にします。
レベルを測定して、ベニヤ板などで4カ所とも同じ高さにします。

トーをフロント・リアともにだいたい合わせます。
トー0がわかりよいと思います。

タイヤの溝にスケールを引っ掛けて、タイヤの前後を測ってあわせます。

トーを合わせたらホイールセンターから少し離して車と並行に糸を貼ります。

糸からタイヤの前後までの距離をそれぞれ測って4輪がどのような向きになっているかをみます。

まっすぐ走りませんが、タイヤはどうやらだいたいまっすぐについているようです。
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こんな感じですね。なのにまっすぐ走りません。
多分、進行方向とタイヤの向きがあっているが、ボディが進行方向に対していがんでしまっているか、タイヤが原因と思われます。


次に、キャンバーをみます。
ホイールの横にレーザー測定器をおきます。
糸に5円玉をぶら下げても代用できます。

糸から、ホイールのリムの上下を測って、キャンバーを測ります。
標準値のキャンバーは角度で示されていますので、CADで20インチホールの場合、標準値の角度だと、リムの上下の差が何mmになるのかを予め調べておきました。

フロントのキャンバーはだいたい左右同じです。
車高を左右きっちり合わせている事と、アーム類に大きなひずみがないため、およそあっているようです。

標準キャンバーよりは車高を落としている分かなりキャンバー角がついているかと思われます。

尚、純正のアッパーマウントもアッパーアームも調整不可です。
調整式の純正アッパーアーム用のボールジョイントが発売されていますので、交換すればキャンバー角がアッパーアームとナックルのジョイント部で調整する事ができます。

リアのキャンバーは左右でかなり違いました。

助手席側の後ろがかなりキャンバーがついていました(ネガティブキャンバー)ので、キャンバーを起こしたいと思います。

準備としてフェンダーの爪折をします。
もともとタイヤとフェンダーの爪のクリアランスが目視では隙間がほどんどなく、コピー用紙3枚分くらいしかない状態なので、この状態でキャンバーを起こす(ポジティブキャンバー)と爪とタイヤが干渉してしまいます。

フェンダーベンディングツールを使って、爪折とついでに、少しだけフェンダーを膨らませました。

アテンザのリアキャンバー角はリアバンパー側からのぞいて、ロアアームの中央側付け根にカムボルトがあります。固定ボルトを緩めてカムボルトを回すとキャンバーが変化します。目盛以上に回したり、固定ボルトを緩めすぎると、カムボルトの座金が外れて面倒な事になります。


かなりのネガキャンでしたので、早速、目盛最大までキャンバーを起こします。
目盛最大までキャンバーを起こしてもまだ、基準値よりもキャンバーがネガティブ方向になっています。

これ以上の調整は調整式のリアアッパーアームに交換する必要があるので、今回は純正の調整ボルトの調整範囲で済ませます。

運転席側のキャンバーは標準値まで調整可能な状態でしたが、最大限調整した助手席側にキャンバー角を合わせました。

この状態で一度、試走してみましたが、やはり手を離すと車は左へ、、、。。。

キャンバー角が左流れの要因になる方向に過剰についていたため、改善を期待しましたが、ましにはなったもののまだ、足りません。

現状著しいスラスト角は生じていないので、あまりやりたくありませんが、スラスト角をつけて、ドッグトラッキング状態ですが直進するように調整するのを優先しました。

車が左へながれるので、リアタイヤを左へ向けます。

後ろのタイヤを左へむけると、車両は右へ押され、右へ行こうとします。

フロントはトーが左右そろわなければ直進しませんので、同時に勝手にリア同様左へむきます。
当然、ステアリングセンターもずれますが、車の直進とステアリングセンターは関係ありませんので、センターは最後に合わせます。

結果
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タイヤはフロント、リア共に左を向いた状態で直進します。

トー調整とハンドルセンターはとりあえず、おいといて試走してみます。
ハンドルから手を離しても車は直進します。
不快なステアリングの微振動もかなりなくなりました。

次にフロントとリアのトーを合わせます。
さほどスピードを出すわけでもサーキットを走るわけでもないし、しかしクイックなハンドル挙動が好きなので、トーアウとにしています。
トーイン状態がまったりと曲がるのに対し、トーアウトだとクイッ!と気持ちよく曲がります。ハンドルを動かすのに合わせて、クイクイ動きます。

固い足回りと強化スタビライザーの恩恵が大きいでしょう。乗っててまた一段と楽しいアテンザになりました。

リアのトーを合わせ、フロントも目標のトーを合わせ、次に一旦ラックセンターを出します。

ステアリングをセンターに合わせて(車がまっすぐ走る位置がどうかはとりあえず無視して見た目にハンドルをまっすぐ)目印をつけて左右いっぱいにハンドルを切ります。

ハンドルがセンターの状態で左右の切れ角が同じで、走行してもハンドルセンターがあっていればそれでOKですね。

ハンドルセンターの状態で左右の切れ角が同じで、走行するとハンドルセンターがずれる場合はタイロッドの長さを調節して走行中もセンターになるようにします。トーも調整しなおします。

ハンドルセンターの状態で左右の切れ角が違う場合、ステアリングシャフトを差し変えます。
ステアリングラックのピニオンシャフトとインターミディエイトシャフト(エネルギーアブソーバーシャフト)のヨークシャフトのところで差し替えると簡単です。

その後、ステアリングセンターとなるようにタイロッドエンドの調整とトー調整をします。

又は、走行中のずれたステアリング位置で左右の切れ角を調べて、左右同じの場合はステアリングの差し替えだけで完了です。

★★
エネルギーアブソーバーシャフト
(コラムシャフト)
フローティングマウント
さらなる、少しでも快適なステアリングを目指して、コラムシャフトをフローティングマウントにしたいと思います。

もともとは、バルクヘッド回りのスチール製のフレーム(ステアリングメンバー)に溶接されたボルトにステアリングシャフトのステーが直にボルト止めされています。

車体に振動がなければこのままでも当然、問題はありませんでした。

しかし、現在は走行中でなくてもアイドリング状態でもステアリングに振動を感じる状態です。

エンジンマウントも交換し、交換後もマウントの点検をしてもらいましたが、特に不具合はないということで、エンジンや補機類の老朽により振動が発生してしまっているのでしょうか。

振動源をつきつめたいところではありますが、手軽にできる対処療法を少し施したいと思います。

ステアリングシャフトとフレームの取付部の間で振動が伝わらないように細工をします。

アテンザのステアリングシャフトはエネルギーアブソーバーシャフトという部品名となっています。

スチールのフレームに4本のナットで直につけられています。このナットとエネルギーアブソーバーシャフトの間にゴムワッシャーを制振合金で、できたワッシャーでサンドイッチしたものをいれます。

効果としてはステアリングに伝わる振動が激減しました。
ガタがでたり、ゴムワッシャーが余計に共振してしまうか心配がありました。しかし、もともとステアリングをつかんでゆすると、ステアリングの芯金(マグネシウム)自体がたわんだり、ステアリングの高さを調節する装置自体がボルトでの完全固定とはまた違うなんとなくたわみ感もあったので、とくに余計に振動したり、違う振動を感じる事もありませんでした。

取付後、しばらく走行していますが特に不具合はありません。
★★★
ロアーアーム(フロント側)ブッシュの交換
ステアリング振動の内、なにか大きなものがゆさゆさ、、、♪ 
しかも、発生したりしなかったり、、、

ステアリング振動対策をいろいろやっているうちにあらたな振動が発生。

と、いうものもありました。

ステアリング振動もかなり改善してきたところで、こちらも徹底的になおしたいと思います。

発生源はなかなか気がつかなかったのですが、切れかけのロアーアームのブッシュが完全に切れたのが原因です。
ブッシュが切れているのでアームの付け根の位置が定まらず移動していたようです。

アテンザのロアアームは形状が違うものが2本あります。
品番は当然違いますが、部品名は同じで、どちらもロアアームです。
ブッシュが切れたアームはフロント側で、ショックの下側を固定している、ダンパーフォークという部品がのっかるほうの、まっすぐのアームです。

もう一本はうしろから出ており、クの字にまがっているブッシュのごついアームです。

フロント側のアームはクロスメンバーの空洞の中に入っています。
その中を移動して、クロスメンバーに接触するとユサユサ発生。
また、移動してクロスメンバーから離れるとユサユサ停止。

と、いう状況だったようです。

分解したついでに修理したかったのでブッシュは自作で対応しました。
付け根なので動きは小さいかもしれませんが、車重がのります。

芯がうごかずに、なおかつ規定位置から移動しないように作りました。

交換はダンパーフォークの固定ボルト、スタビライザーリンクの取り外し、ナックル側はロアアームのボールジョイント(すごく固い!)とクロスメンバー側はアンダーカバーをめくると見える、ブッシュ側の固定ボルト(長い!)をはずと取り出せます。

切れたブッシュを自作のものに替えて取り付けて走行すると、まずステアリングの切り出しが倍ほど重たくなりました。回すのがつらいというのではなく、直進時に軽く手を添えるだけでも簡単にくるくる回っていた軽いハンドルがステアリングセンターをキープしてくれるどっしりとしたステアリングになりました。

よほどアームがガタガタだったのでしょう。

あと、もともと左流れが発生していたので調整して直進するようにしていましたが、急にまた左流れが発生してきたのもアームのブッシュ不良が原因のようです。
再び車は直進をするようになってくれました。

それと今までギャップを越える衝撃がきつかったのがとてもマイルドになりました。足回りはそのままですがスプリンがやわらかくなって少し減衰が遅くなったような感触になりました。

・不定期に発生する振動
・ハンドルがしっかりした。
・車両の左流れ(右流れ)が解消した。
・スプリングがマイルドに

という、結果で満足しました。
ステアリング振動の解決
一年以上にわたりステアリングの振動に悩まされてきましたが、あれこれ試行錯誤の結果ほぼ解消したと思われます。

ただ、まだ不快に思う時が時折ありますが、サスペンションキットが他のストリート用とくらべかなりハード(スプリングを一度柔らかいもの(9kg)にしましたが、今は元通り標準セットの12kg)なのと、タイヤがかなりの扁平である事と、今時点で分かっている他の原因の事を考慮して解決したと思っています。

新車の時以上、快適でしっかりしたステアリングが今はあります。

直らなければあきらめるつもりだったので、すこしづつやっていましたが途中からまだまだ乗り続けるし、すこしづつ原因的なものもわかったので解決に向け一気に整備をおこなった経緯があります。

かなり改善に近づいてきたころには、ブッシュ・アーム・ボールジョイントは全て新品交換。また、一部補強パーツもいれていました。

メンバーにSPOON製リジカラ(リジットカラー)を入れ、ステアリングバックラッシュの調整をし、多少乗り心地を犠牲にしてリアの減衰を上げた(とはいえ、一番やわらかいところから3段目ほどです)ころにはほぼ振動は感じなくなっていました。

あと更に改善できるポイントとしては、サスペンションのねじれ対策。
ラルグス製の車高調ですが、アテンザ用はアッパーマウントのスプリングシートがベアリング仕様になっておらず、ベアリング付きのシートやスラストシートも使用できないようです。
スプリングの弾き音は慣れれば気にはなりませんが、弾ける直前状態での走行ではプリロードがかかっているような感触となります。
スプリングにプリロードをわずかでも(たとえ標準許容の2mm程度でも)かけると顕著にステアリング振動として影響がでておりましたので、スプリングのシートへの座り状況によってはプリロードをかけたと同様の振動が発生しているように思いました。
(なお、いくら0G状態でプリロード0でも1G状態では当然スプリングが縮んでいる状態なので数ミリくらいあまり関係ないと思っていましたが、取り扱い説明書の通りプリロードをかけると顕著にビリビリという感触が発生しました。)

HKSなどからでているスプリング用のスラストシートがつかえそうなのでこちらの装着でもさらなる振動対策ができそうです。

次にタイヤの品質と組立精度、バランス精度をあげる。
これは自分ではどうしようもない部分になります。祈るのみです。
ただ、タイヤサイズは自分で選べますので、次は「ちゃんと買い」しようと思います。
現在は見た目重視の結果、ロードインデックスが85です。空気圧MAXで計算上では耐荷重クリアできますがギリギリな為、安全マージンをとるとするとあきらかに不足です。純正のポテンザはロードインデックス89ですので2.2kgの空気圧で550キロほど耐えます。ロードインデックス85では2.4kgいれてMAXの515kgです。空気圧が高いだけでなく耐荷重も不足しています。

ロードインデックスを適正なものにし、剛性をあげて且つ空気圧をさげれば、さらに振動が減り快適になると思います。

次にベタですがエンジンマウントの交換。6万キロ走行時に予防整備として交換済みでしたので不良はあまり疑っておりません。ですが、ゴムマウント部分(ミッションとフレーム、エンジンとメンバー部分)については強化マウントに改造しました。ステアリング振動を押さえたい所かえって逆効果である事は承知の上、ミッション操作時の無用な揺れを防ぐ目的で試しました。
結果的には無用な揺れを抑えた上、ステアリング振動も減りました。
もともと、聴診器で調べると、エンジンマウントは機能していましたが、強化する事でひどくなると予測していたものが、逆に収まりましたので切れたりはしていないが、劣化しておりステアリングに振動の影響を及びすほど、余分にエンジンがゆれてフレームになにかしらの共振する振動が有ったのかも知れません。
結論として改善したので、近々エンジンマウント交換(新車から2回目)も実施しようと思います。
材料 いろいろ
予算 0〜100,000円
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