|
|
アテンザ GY3Wのロアアームブッシュ切れの為、DIYで交換 |
|
いろいろなところにガタがきているアテワゴン号ですが、ステアリングの微振動に加えなにやら、大きなものがユサユサ、、、、
ときおりそれはそれは不快な振動がありました。
特にギーとかなんとか異音はありませんでした。
ある日、走行中に「ガコン!!」というものがフロアーを通して、音というか振動というか伝わりました。最初は小動物でもはねたのかと、、、、
とりあえず、事故ではなさそうなので、そのまま走行して停車して下回りを確認しましたが、特に不具合は見当たりません。
しかし、気になりますので、、、念の為とジャッキアップしてホイールはずしてみるとロアアーム(フロントサスペンションフォーク側)のフロントクロスメンバー側のブッシュが完全にブチ切れておりました。
|
|
ロアアームの破損状況 |
|
このように、完全に芯金とラバーが分離してしまっています。
クロスメンバーの空洞にはまっていますので、分離しても完全に車体から脱落することはありません。 |
|
|
新品のロアアームと比較 |
|
新品は綺麗です。
品番はGJ6A34300E 1本12850円ほどです。
作業工賃は1本あたり安いところで4,000円〜ディーラー作業となると会社によりますが10,000円ちょっとかかります。
純正部品自体は金属の塊にボールジョイントとブッシュが2個ついてるので安いといえば安いですね。
交換は面倒ですが、簡単です。前側のロアアームはサスペンションフォークが乗ってますので、サスペンションの分解もアッパーマウントのとろこまで必要ですが、メンバーもそのままで大丈夫です。
ボールジョイントのプーラーがあれば作業できます。 |
|
|
アテンザのロアアームの交換手順 |
GOOD!! |
サスペンションの分解手順は足回りのDIYのページに車高調の取付で紹介していありますのでそちらを参照してください。
こちらではロアアームのボールジョイントの外し方を紹介しておきます。
まず、ロアアームのボールジョイントは少しごっついです。。。。
なので一般的なプーラーは少しかけにくいです。
一般的によくみかける、タイロッドエンドプーラーやボールジョイントプーラーは油圧式のものやトラック用を除き、ほどんどが爪巾20mmとなっているものが多いです。
できれば、22mmほどのものがあれば作業はしやすいです。
あと、逆に40mm以上のものは使いにくいかと、、、
20mmではボールジョイントの幅とほぼ同じですので、ブーツ越しにプーラーはかけられません。また、かけにくいからといって叩き込んでしまうとプーラーの爪がボールジョイントに噛みこんでしまい、ボールジョイントがぬけなくなってしまいます。
写真はナックルとボールジョイントの部分となります。
まず、ダストブーツをマイナスドライバーなどで少しメクリあげます。
これはプーラーの爪をかけやすくするためとブーツに穴があかないようにするためです。
点検目的でボールジョイントをはずすだけなら、特にブーツに傷がつかないよう注意が必要です。
今回は交換目的でしたので、ブーツはドライバーでこじて上までめくりあげてからプーラーをかけました。
そして、プーラーをかけますが、爪巾20mmのプーラーはサイズ的にカツカツなので注意が必要です。
写真のようにカラー(部品名はブッシング)にきっちりかけながら、なおかつボールジョイントと爪が噛みつかないようにする必要があります。
これはナックルにまずカラー(ブッシング)が打ち込まれており、そのカラー(ブッシング)にボールジョイントのテーパーはまっている為です。
もし、爪とボールジョイントが咬むといくらがんばってもナックルからボールジョイントは外れません。
又、カラーにきっちり爪をかけておかないと、ボールジョイントとカラー(ブッシング)が一緒にぬけてしまい、カラー(ブッシング)は原則再利用できません。
固着がひどいボールジョイントを素人が作業するとよくやってしまうようです。
画像のようにロアアームの固定ボルトを少しゆるめてプーラーをセットできたら、あとはプーラーのボルトを締めあげて、ナックル周辺をハンマーでたたいてやれば外れます。
あと、手持ちがあればプーラーをかけるナットはつぶれてもよい予備を使うほうがいいです。プーラーをかけると多少なりとも傷がついてします為です。
ボルトを締めながら、周辺をハンマーで叩くと外れますが先ほど説明したとおり、爪巾20mmのものを使うのであればプーラーはハンマー式のプーラーのようにプーラーを叩いてしようすると爪にボールジョイントがはまり、いつまでたっても外れません。
外れにくい時は、破損したりガタが出てしまう恐れがあるのでやらない方がいいですが、ボールジョイント側(アームの頭)に別のハンマーをあてがい、そのハンマー越しに叩いてやればよほで固着がひどく無い限りは軽くコンコンと叩いてやれば外れます。
|
ロアアームボールジョイントの外し方、失敗例 |
NG!!! |
画像のようにカラー(ブッシング)をきっちりはさまずにナックルとボールジョイントにかけてしまうと、カラー(ブッシング)ごと抜けてしまいます。
もしブッシングごと抜けてしまったら、ブッシングは原則再利用しないほうがいいようですが、とりあえず部品の到着が待てない時は完全に抜けてしまう前にボルトを締めて元の位置へもどしてから、ボールジョイントを正しく取り外します。
また、完全にブッシングごとボールジョイントを抜いてしまいますと、入れるのが大変です。
通常ボールジョイントは差し込んで、ナットで締めて引き寄せて固定しますが、ブッシングごとだと、引き寄せようにもナットがかかるほど差し込めません。
最悪、後日交換する予定でブッシングを少し削って挿入するくらいの事をしなくてはボルトの頭がナックルの下からナットをかけれるほど入りません。 |
|
|
サスペンションフォークのブッシュのボルト、ボールジョイントを切り離し、ロアアームとクロスメンバーの取付ボルトを外します。
画像は運転席側の取付ナットを前から撮ったところです。
アンダーカバーをめくるとメンバーの穴にボルトの頭が見えます。
全てカバーをめくったほうが作業はしやすいですが、面倒なので半分だけめくって作業してます。
|
|
組立はボールジョイントの固着と戦わなくていいので簡単です。
メンバーのブッシュのボルトは仮止めにしておいて、ボールジョイントをいれます。
固定ボルトとボールジョイントが共廻りしてしまう時は、ジャッキでナックルを少し持ち上げてささえてやると締めることができます。それでも共廻りしてしまうようなら、ボールジョイントのボルトがカラーの穴にまっすぐ差し込まれているかもう一度確認します。
サスペンションフォークのブッシュのボルトとスタビライザーリンクも仮組し、ジャッキで1Gをかけた状態で本締めします。 |
|
交換後は足回りがしっかりし、ステアリングの大きなユサユサした違和感もなくなりました。
いままでアームが一本グラグラだったのがしっかりしましたので、ステアリングも少し重く安定しました。
ステアリング流れ【車の左(右)流れ】の症状も改善しました。
最後に試走しながらトーとステアリングセンターを調整して完了です。 |
|
|
|
材料 |
ロアアーム純正部品 |
予算 |
12850円ほど〜 |
|
|
|
|
|
|
|
|
トップページへ戻る |